フリーランスへの転身
退職を機にフリーランスへ
キャリアアップを考えていくと、転職ばかりについ目がいってしまいがちですが、退職のタイミングはシステムエンジニアとしてのキャリアを生かして独立をするチャンスの時でもあります。働き方の自由度がより一層高まってきている今の時代、フリーランスという働き方に対して肯定的な意見も多く、雇用されることにこだわらない人が多くなってきているという実態もあります。かつて雇用が安定していた時代のフリーランスは不安定の象徴のように考えられていましたが、今は雇用すらも不安定ということがあるので、スキルと経験さえあればフリーランスのほうが稼げるケースも珍しくありません。システムエンジニアのようなIT職は、パソコンと作業スペースさえあれば事務所をわざわざ用意する必要もなく、初期投資にお金がかからないというメリットもあって、フリーランスの道を選ぶ人は年々増加の一途です。
フリーランスになるために準備すべきこととは
フリーランスが昔よりも安定的に稼げる方法が増えたとはいえ、何の準備も覚悟もなく飛び込めばすぐに失敗してしまうでしょう。システムエンジニアとしての基本スキルはもちろん持っていなければなりませんし、フリーランスになってもスキルアップのための努力は欠かさずに行っていく必要もあります。しかし、それ以上に重要なスキルがまだ他にあります。
システムエンジニアだけに限りませんが、フリーランスになるからにはコミュニケーション力は必須です。企業に所属していれば営業の人が仕事を取ってきてくれますが、フリーランスになったら営業も自分の仕事になり、単価交渉も見積りも全て1人で行わなければならないので、技術力1本で勝負というわけにはいかなくなります。また、会社員時代にはそれほど必要なかった文書スキルも必要になるでしょう。それらのスキルを全て完璧にしてから独立しなければならないということではなく、経験を重ねながら覚えていくこともたくさんありますが、会社員時代とは比べ物にならないほど仕事の範囲は増えると思っておいたほうがいいでしょう。
大変だけど見返りも大きい
本業以外のあらゆる業務を1人でこなしていくのは大変なことですが、フリーランスの仕事はやればやっただけ自分の収入になるので、とてもやりがいの感じられる働き方です。フリーランスとして活動しているシステムエンジニアの需要も多いので、積極的に仕事を取るよう努力して、その都度しっかりと責任を果たしていけば、安定的に仕事を続けていくことが可能になります。システムエンジニアとしてのキャリアをさらに高めていくためにも、フリーランスという選択肢を検討してみることをおすすめします。
